弊社mixiアプリ「みんなでチャット」に人工無脳機能を追加しました

こんにちは、バズー株式会社、開発チームリーダーの清水です。

リリース以来大盛況の弊社mixiアプリみんなでチャット」に人工無脳機能を追加しました。

人工無脳>(適当な文章)」と人工無脳に何か話しかけると、ちょっと間抜けなロボットとお話できます。
みなさんの会話を学んでちょっとずつ賢く(間抜けに?)なっていきます。
話相手がいないときにぜひお使いください。

※ロボットへの発言が集中したり、答えづらい発言だったりすると黙ってしまうことがあります。

■そもそも人工無脳とは?

人工無脳(または人工無能)」とは「人工知能(AI)」にかけて作られた単語です。人工知能は理論に裏付けされたしっかりしたものですが、人工無脳は、人間とそれっぽく会話ができるのが目標なので、それほど大それたものはありません。面白ければよいという世界です。

もともとは英語で人間とそれっぽく話す ELIZA というシステムを発端にしています。英語では単語がスペースによって分かち書きされているので、文脈解釈はそれほど難しくありませんが、日本語ではまず分かち書きを行ってから文脈解釈をしなければいけないため(形態素解析といいます)、敷居はそれなりに高いです。現在では、フリーの優秀な形態素解析エンジンが出回っているため、はじめようと思えば割と簡単に人工無能を作ることが可能です。

恋するプログラム―Rubyでつくる人工無脳

恋するプログラム―Rubyでつくる人工無脳

「恋するプログラム Rubyでつくる人工無脳 」という素晴らしい入門書があるのですが、現在では絶版の模様です・・。

人工無脳の種類

人工無脳には大きくわけて「手動学習型」と「自動学習型」に分かれます。

munochart.gif

http://www.ycf.nanet.co.jp/~skato/muno/material/review.html より転載

■手動学習型

特定の反応パターンと、単語辞書を用意しておいて、それに当てはめて返答します。
もっともそれっぽい反応を返してくれますが、膨大な反応パターンと単語辞書を作成する必要があります。

■自動学習型

入力された文章を適当に並び替え、過去に入力された文章などを使ってランダムな文章を作って返答します。
辞書を作る必要がないので、お手軽ですが、意味不明な回答になる確率があがります。
みんなでチャットで使っているのはこちらの人工無能です。