学生諸君、今こそ立ち上がれ!

昨日人材会社さんの協力の下、学生の皆さんに集まって頂き、講演会を行わせて頂いた。東京大学一橋大学早稲田大学慶應大学京都大学等のエリート大学生・大学院生達約30名程であろうか。東京だけでなく地方からも足を運んで頂いたようで嬉しい限りである。本来のリクルーティングという目的以上に彼らの人生の転機になるような話が出来ればと私なりに尽力したつもりである。帰宅後メールを開くと受講した学生からたくさんの感謝のメッセージを頂いたことから少なからずお役にたてる話をお伝えできたのではなかろうか。

彼らのアンケートを見ていると『未だに志望企業に選ばれる企業は大手企業が多い』という事実に気づく。昨日の出会いをきっかけで我が社バズーを志望企業に挙げて頂いている学生の方も割と多くいたことはありがたいものの、それでも統計的には大手志向が遥かに多いという事実である。この事実に対する私なりの見解を述べておこう。

大手を志向する学生というのは総じて優秀な人が多い。(ここで言う優秀とは大学名限らずプロとして優秀になれるポテンシャルの有る人という意味)この傾向は10年前の私の就職活動の時代から変わらない不動の事実であり、ましてやこの不況の大打撃を見て、皆が安定志向になるのは避けられない現象とも言えるかもしれない。しかしながらベンチャーを代表する経営者として、そして日本の行く先を憂う志士としてはこの事実は見逃せない。

大手に行くとどんな人生が待っているのか。私の幅広いネットワークに基づき皆さんに公開しよう。

人気企業ランキング上位に輝く企業には皆さんご存知の通り魅力的な待遇が待っている。今でさえ年功序列制度は崩れつつあるものの、こういった企業には未だ根強くそういったありがたい制度が残っているケースがまだ割とある。年々待遇が良くなっていくと自分の意にそぐわない理不尽な事が起こっても否定する気持ちを徐々に失い、そんなことよりも数年先までおとなしくしてれば迎えられる昇給や昇進を期待するようになる。日本の大手企業の経営陣はそういった否定をしないイエスマンが多い。ノーを唱えた時点で今まで忍耐の蓄積の結果築いてきた出世レースから冷たく追いやられる訳だからある意味で当然の現象と言える。目指すべき役員陣がこんなことだから、皆周囲に起こる不可解な事項に異を唱えない自分に疑問を感じながらも、この先には素晴らしい待遇があるからと自分を言い聞かせるしか無い状態になってしまう。私の元同僚や友人達の殆どが見事にこのスパイラルにハマってしまっている。しかしながら殆どの人がそのスパイラルを抜け出したいと思っているのもまた事実であるが、残念ながら30歳を超えたぐらいの年齢だと手遅れと言わざるを得ない。その頃には守るべき家族が居たり、ローンがあったりと見動きがさらにとりづらい制約事項付きのケースが多いからである。しかも30歳を超えたタイミングで一気に待遇が良くなる大手企業は非常に多い。こんなことだからこの負のスパイラルは永遠に止まらない。

かつて栄光を馳せた優秀な若者はこういった甘い制度によって待遇に溺れる奴隷と化してしまう。私から言わせるとこれこそ「生きる屍」状態である。最も輝かしく成長できるはずの20代を自分を完全に押し殺して生きなくてはならない大手企業の文化は正しいと言えるのだろうか?そんな筈は絶対にない。賢い学生諸君はそういった真実を見る目を失わないで頂きたい。待遇にひれ伏した彼らは言い訳や建前だけは立派なものだから経験浅い学生は要注意である。
※念のためお伝えしておくと一流企業にはわずかな志高い人間は存在するので悪しからず。残念ながら30才ぐらいにもなると1割も満たない

もとい。今大手企業へ進む道が本当に正しいと言えるのだろうか。

次世代に求められる人材像は皆が選ぶ当たり前の道ではなく、あえていばらの道を突き進む奇人変人ではないかと思う。来たるべきグローバル時代には、横並びの人生しか歩めない無難な人材(私は彼らを"いい子ちゃん"と呼んでいる)よりは、人目等全く気にせず自分のポリシーや拘りのある人材を間違いなく求めている。これを例えてお伝えしよう。TV業界で天才と謳われ各大御所からも人望も絶大にある鈴木おさむという放送作家がいる。言わずもがな彼は相当なセレブである。そんな天才セレブが人生のパートナーとして選んだのは森山中の大島である。この決断に驚いたのは私だけでは無いはずである。

今時代が求めているのはまさに彼のように誰もが想像しないような『はずし技を成せる人、しかもそれを即決できる人』である。私が知る限り所謂成功した賢人には奇人変人が多いことからも間違いなく断言できる。これから先に求められる人材はまさにそういう人材なのではなかろうかと思う。

皆が大手だからとか聞こえがいいから大手だとかそんなくだらない選択をすることで如何に愚かな人生を送ってしまうかは流石にお分かりいただけたのではなかろうかと思う。昨日お会いした学生の皆さんは勿論そうであるが、このブログを見てくれている学生諸君には以上の現実を踏まえ、再度見つめ直したうえで就職活動に取り組んでほしいと思っている。この日本を再度強い国にしていく為に、グローバルで取り残される後進国に日本がなってしまわない為に、志士として立ちあがって欲しいと思う。次世代を担うのは君達なのだから。

我が社バズーを始め、私がお付き合いしているベンチャー企業の社長達はこういった熱き志を持つ志士達に最高級の環境を提供しようとうする動きは非常に増えて来ていると思う。自社のみならずベンチャー企業経営者が徒党を組んでこの悪しきスパイラルを食い止めなくては明るい日本の未来は見えてこない。こういったことに本気で取り組み、優秀な学生たちを惚れ続ける会社作り続けるのかはこれから先のグローバル時代に日本が如何に勝ち抜いていくかという議論と遠い関係では決してないとも思っている。

我が社バズーでは『やりたいを仕事に、出来るを仕事にする』というビジョンの下、若くてエネルギッシュなパワーを存分に発揮できる環境づくりに勤しみたいと考えている。直近のソーシャルアプリ事業、インドネシア事業は当社にとって新しい社運を掛けたプロジェクト。責任者達が掲げる意気込みもハンパじゃない。志高くやる気に充ち溢れる我が従業員を、そしてこれからバズーの扉を叩いてくる新たな挑戦者たちに向けて如何に惚れさせ続けるか、これが私の一番の使命と言える。

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バズー株式会社
熱血社長 森下洋次郎