画期的な評価制度

久しぶりのBlog更新。

Twitterをやっていると、Blog更新がおざなりになるという説に見事にハマってしまっていた。
語り好きの私としてはやはりブログ更新がしっくりくる。

決算も終えて、間もなく株主総会、そして中期事業計画立案等々でお陰さまで忙しくさせて頂いてるが、モバイルソリューション事業の方針が徐々に固まりつつある。

少数精鋭を売りにした、高品質、短納期、低コストを売りにするバズーのスタイルは大筋変えるつもりはないが、人事面に関しては数名の人材補強を予定している。拡大路線というよりはあくまで少数精鋭体制ならではの強みを活かした品質重視路線といったところである。

そんな中、私としては以下のようなことに取り組みたいと考えている。

・社内の生産効率を2010年度中に1.5倍に上がるように努めたい
・原価管理を徹底・共有することで各人がコスト意識を持てるような仕組みを作りたい
・粗利を取りに行くことに全員が同じ気持ちで取り組めるようなチームにしたい
・粗利に直結しない部分(Cultire、Professional面等)も評価される仕組みをバズーとして築きたい。

そういった背景の下、新たな評価制度としてインセンティブプランを考えてみた。細かい仕組みは企業秘密であるが、一部をここでご紹介したい。

インセンティブを享受できる対象は基本全員(役職別とかではなく、全員が平等に機会を与えられることを重視した)。しかしながら配分には個人差があり、これは全社員で行う「360度評価」という評価制度によって明確に決めるという仕組みである。「360度評価」はバズーの27項にわたる行動規範に対して、全社員が自分以外のメンバーの順位付けを行い、その合計値を定量化することで測定するという内容。評価軸(つまりこれがバズーの最新版の行動規範)は以下の通り。

以下、評価項目

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【Communication】
誰に対しても明るく元気よく気持ちの良い挨拶が出来ている
自分の想いを周りに正しく伝えられる
周りの人間の気持ちを理解し、気を配ることができ、細かなことでも納得したコミュニケーションを取れる
謙虚で素直であり、周りの話にきちんと耳を傾けられる
『ちょっといい話』に積極的に参加出来ている
論理的思考能力があり、それに基づいた適切な会話が出来ている

【Work】
短納期・低コスト実現に向けて適切な動きが出来ている
高品質実現に向けて適切な動きが出来ている

【Professional】
遅刻をせずに時間に正確である
プロらしき電話対応が出来ている
挑戦に対する意欲の高い人
有言実行、約束を守れる人(クライアントとの約束、メンバーとの約束)
クライアント満足を常に考え、実践できている
ポジティブな思考回路を持っている
課題は自分で見つけ、解決出来る人
報告・連絡・相談を正しく行えている

【Culture】
周囲からの依頼に対して気持ちよく応えられる人
誰が見ても誠実である
周囲を不快にさせていない人
いい訳をしない人
困っているスタッフを自発的に助けられること
興味関心意欲が強く、何事も勉強だと前向きに捉えられる人
失敗しても周りのせいにしない。常に責任は自分にあると考えることができ、それに対して適切な行動を取れる人
自信の夢や目標が明確であり、それが第三者に言葉でも伝えられる人
体力とガッツのある人
失敗した時のリカバリ能力に長けており、またそれをチャンスに変えて、Win-Winの仕組みを構築できる人
難題が降りかかった時に、どうすれば解決できるかの思考回路(how to 思考)が徹底している人

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全てが定量化されてその数字に応じてインセンティブ配分が決まる為、誰も文句が言えない。頑張れば多く取れるが、自分だけが総取りできるといった利己的なものではなく、皆にチャンスの機会が平等に与えられるところもポイント。また、評価においては絶対値ではなく、相対値(Aさんは100点、Bさんは90点というよりは、A>Bを見る)という所も評価査定に時間を掛けない一つの工夫と言える。

これらの仕組みよって、さらなるチームワーク作りを期待したいところ。

行動規範等は書籍や文献などで読むと納得するものの、日常行動に落とし込めている会社は実は少ない。当社の仕組みはこの項目に対する常に高い意識付けを植えつけるものともいえる。

皆に話すと割といい反応が返ってきたので、期待できそうである。

固定給は粗利貢献度によって決め、インセンティブは粗利以外の貢献度で決める、評価制度を考えながらバズーとしてはこの方針で進めていこうと思う。

また、いろいろ仕掛けていきたい。

『熱血法人 バズー』
熱血社長 森下洋次郎