2009年度総広告費についてコメント

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毎年お馴染の電通から広告費レポートが上がってきたのでコメントしたいと思う。

2009年の日本の総広告費は5兆9222億円、前年比11.5%減。「インターネット広告費」(同101.2%)は検索連動広告やモバイル広告では伸びたが、ディスプレイ広告が前年を下回り、全体では微増となった。ネット広告費のうち伸びが顕著なのは、携帯電話向け広告(モバイル広告)で、前年比12.9%増の1031億円だった。

総じて言うと広告マーケットにおける不況は世の中全般で言われている不況に比べると極めて軽いものと言える。人材や印刷・物流などの間接コストでビジネスをする方から聞くと前年度50%割れ等の話を諸所に聞いてきて、我々も広告予算をお預かりするビジネスを展開していく中で、予算感の冷え込みは激しいと考えていたが、マクロで見たときはそうでもないらしい。特にバズーが展開するモバイル市場は堅調に伸びているということである。

市場の対前年度比に比べると当社前年度比は割と良いと楽観視していたが、まだまだ自分達は甘いなと痛感。

一つの見方として特にモバイルは市場の伸びに準じて競合参入が激しい市場であるという仮説も考えられる。しかしながら金融不況により、特に資金調達が困難なモバイルカンパニーは淘汰されやすい。総じて言うとこれら二つの要因により、市場の伸び率をベンチマークとして自社の成長を対比する考え方が適切であるということであろうか。

昨日は株主のみずほキャピタルの交流会に参加したが、社長がいいことをおっしゃられていた。『JAL再生やTOYOTAリコールは今までの日本経済終焉の象徴ともいえる。これからは新たな付加価値創造者が勝者となり得るが、まだ時代の象徴とも言える企業は現れていない。皆さんには是非それになって頂くことを期待したい』。株主からの熱いラブコールに再度身が引き締まる思いである。


『熱血法人バズー』
熱血社長 森下洋次郎