本日のカンブリア宮殿

〜さらば!売り上げ至上主義よ
〜不況でも儲ける、驚異のアイリスマネジメントの極意〜

かなりカッコイイタイトル。不況でも儲けるなんて誰もが切望するキャッチではなかろうか。今回はアイリスオーヤマ社長の大山さんがフォーカスされていた。

不況下における独自の経営手法は「引き算経営」だと言う所にポイントがあるようだ。「引き算経営」とは何か?消費者が値ごろ感と思う価格をまず決めて、その後自社の営業利益(同社で言うと10%)を差し引き、90%の原価で商品化出来るかを決める。ここで出来ないと判断された場合は、当然商材化はされない。この理屈がまかり通る商材のみ、市場に出る為、赤字が無いという経営のことを言うらしい。フムフム、なるほど。理に適う。恐らく商材化することに対するインセンティブや管理手法がしっかりしてるからこの経営が成り立つのだろうと思う。社内の様子も映し出されていたが、皆見た目はイノベーティブな雰囲気があったのが印象深かった。

ここで重要なのは同社の商材は量販店に卸されている日常品が多いようで、その分消費者の目も肥えている。よって価格戦略がなによりもまず重要な為、先に考えるべきと言うことである。当社の受託事業はこれに相当する。

一方で取り扱う商材によっては、値ごろ感が分かりづらい商材もある。この場合だと引き算経営だと損するケースもあり得る。値ごろ感が分かりづらい商材には以下2パターンが考えられる。
・その商材を取り扱う業者がまだ少ない。
・商材を取り扱う企業に圧倒的なブランド力がある。(フェラーリルイ・ヴィトン等が何を出しても価格気にせず買われてしまう)

この商材だと全く違う戦略になる。ある意味原価を積み上げて、自社のブランドプレミアムや希少性、企業付加価値を価格に乗せても売れてしまう為、「足し算経営」と言えるであろう。当社で言うとソーシャルアプリはサロン事業がそれに相当する。

どちらが良いかは自社に置かれた経営環境や経営資源によるであろうが、当然ながら両方の事業を持っていた方がリスクは軽減されてよい。不況下で圧倒的な利益を叩き出すことは難しいが、不況を脱した時に成長カーブに乗る場合は当然ながら運もある。どれがあたるか分からない状況下ではいろんな事業を持っておいた方が良いと言えよう。

バズーはまだまだ大手企業に比べると規模間は小さいが少ないリソースながら多様なサービスを持ち合わせていると思っている。だからこそサービスごとに持つべき指標管理をもっと厳密にやっていく必要があるとも言える。

メンバーもこれらをしっかり理解する必要があるが、経営者である私はが成すべきことは山積みである。だから楽しいし、やりがいもある。でも最近はとかく詰め込み過ぎ。もっと楽観的に、そして経営は悲観的に。大山社長のスローガンを少し参考にさせてもらい、明日も頑張ろうと思う。

『熱血法人バズー』
熱血社長 森下洋次郎